■Love Jack / Girls (フィリップス)
昨日は失礼致しました。
ど〜しても、避けては通れない仕事の難題を直談判すべく、相手の縄張に乗り込んでと言えばカッコ良すぎますが、率直言えば、こちらのヘマに詫びを入れに行ったというのが真相なんですから、いやはやなんとも、お恥ずかしい……。
まあ、本音は愚痴りたい事も山の様にあるんですけどねぇ〜〜。
そこで気分転換に聴いているのが、本日掲載のシングル盤A面曲「Love Jack」で、結論から言えば、これがパワーポップなガールロックの決定版!
演じているガールズは説明不要、下着姿でライプをやることでブレイクしたアメリカのランナウェイズの和製フォロワーとして、これまた忽ち人気を集めたわけですが、その本家ランナウェイズが人気絶頂時にジャッキー・フォックス(b)、そして看板スタアのシェリー・カーリー(vo) までもが脱退するという騒動で落目になった影響でしょうか、彼女達も昭和53(1978)年には方針転換(?)して出したのが、この「Love Jack」でありました。
それは掲載ジャケ写からもご推察のとおり、デビュー時のアバズレ&ツッパリムードをスッパリ捨て去り、何か女子大生バンドみたいな、ちょっぴり生意気な雰囲気にも下心を刺激されるわけですが、既に述べたとおり、とにかく「Love Jack」は最高に素晴らしいわけですよ♪♪〜♪
なにしろイントロからキャッチーなツインリードのリフとグッと惹きつけられるロック味満点のコーラス、そしてポップな曲メロが歌い出されれば、サビでは思いっきり歌謡曲してしまう解放感!
くぅぅぅぅぅっ〜、たまりませんねぇ〜〜〜♪
というのが、常にサイケおやじの本心なんですよっ!
当然ながら作詞:大野真澄&作編曲:柳田ヒロの制作スタッフも、そのあたりのツボを狙って押さえた良い仕事であって、だからこそ、ロックの本質から外れたシャリコマなぁ〜ていう批判は愚の骨頂でしょう。
もちろんレコードでの演奏は彼女達本人がやったという確証は薄いわけですが、しかしテレビ出演やライプの現場では、ちゃ〜んとガールズの歌と演奏で披露していましたし、おまけに白いホットパンツ&ミニスカ風キュロットの衣装も眩しく、さらにアイドルぽっい振り付けまでやっていたんですから、例えなんであろうとも、ロックが芸能で何故悪い!?
思わず居直ってしまうサイケおやじの気持を、ど〜か、御察し下さいませ。
そしてニクイのが、リタのボーカルに顕著なワザとらしいセクシーさであり、バンドメンバーの総意も含めて、こんなの本当はやりたくなかった!?
なぁ〜んていう、こちら側の邪推(?)を呼び覚ますところが、逆説的に素晴らしいんじゃ〜ないでしょうか。
結果的にガールズは、これを最後に解散してしまうんですが、リタには歌謡ロックを歌い続けて欲しかったですねぇ〜〜。もちろんイリアが後にジューシィ・フルーツで再ブレイクした事は言わずもがなだとおもいます。
ということで、これがロックか? 云々の論争は別にしても、ガールズのような存在があったればこそ、昭和の芸能界は面白かったわけですし、本家のランナウェイズが伝記映画も作られるほど最注目されるのだって、相応の人気と価値が認められるからでしょう。
幸いなことに、彼女達の音源はCD化もされていますから、機会があれば、この「Love Jack」は、ぜひともお楽しみ下さいませ。
痛快ですよっ!