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はるみでゴーゴー

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■涙のバラ / 都はるみ (日本コロムビア)

都はるみは説明不要、我国歌謡界で数多くの大ヒットを放ち、そのクドイほどのコブシとウナリが特徴的な節回しは唯一無二の存在ですが、そのスタイルは楽曲によって変化するなぁ〜んて事は、もちろんありません。

例えば、本日掲載のシングル盤A面曲「涙のバラ」は昭和43(1968)年夏の大ヒットなんですが、ということは当然ながら、作詞:三浦康照&作曲:市川昭介の狙いは流行最先端のGS歌謡!?!

ですから、味付けの濃いストリングスとエレキギターの全面使用、さらにはニューオリンズ系R&Bを彷彿とさせられるドラムスとベースのビート感が導入されていますから、前述した都はるみの歌いっぷりの個性が尚更に全開しているんですねぇ〜〜♪

いやはや、ここまでやられると、現代で言われるところの「和物グルーヴ」なぁ〜ていう陳腐な業界用語が恥ずかしくなるほどですよっ!

ご存じのとおり、彼女は次曲「好きになった人」を決定的な代表作にするわけですから、都はるみの全盛期を何時にするかは難しい問題ではありますが、この頃が第一次黄金時代と言えましょうか、とにかくノリにノッていた「はるみ節」が、この「涙のバラ」を忘れられないものにしているのは確かです。

ちなみにジャケットは初見、味気ないデザインですが、当時の慣例(?)として見開きにしてみれば、なんとっ!

都はるみがミニスカ姿でジャストミートのファンキーポーズを披露♪♪〜♪

正直、サイケおやじは、それほどのセクシーさは感じませんが、こうした高揚感こそが、昭和元禄の日本を象徴するものでありました。

ということで、話は変わりまして、本日のサッカーW杯の日本チームは、これで完全に他力本願の結果になりましたが……。

それも楽しみが続くと思えば、前を向いてっ!!

都はるみのイケイケなコブシとウナリは、そうした状況にもドンピシャのような気がしています。


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