■コンパクト・グランプリ・シリーズ:シルヴィ・バルタン (RCA)
A-1 哀しみのシンフォニー / Caro Mozart
A-2 悲しみの兵士 / Les Hommes
B-1 あなたのとこり / Irresisitiblement
B-2 恋人時代
B-3 アイドルをさがせ / La Plus Belle Pour Aller Danser
何時も美しすぎるシルヴィ・バルタンのお姉様が、これは代表的なヒット曲を集めた、日本編集のコンパクト盤なんですが、サイケおやじが、あえてこれを中古ゲットしたのは、見つめてくれるシルヴィお姉様のジャケ写ポートレイトは言わずもがな、B面2曲目に入れられた「恋人時代」がお目当てでありました。
なにしろ、これは昭和46(1971)年の来日時にレコーディングされた、作詞:山上路夫&作曲:村井邦彦による日本語の歌謡ポップスなんですからねぇ〜〜♪
もちろん、前述のソングライターコンビは我国屈指のソフトロック主義者という作風は素晴らしく、しかし最高に素敵なのは、何の違和感も無い、流麗な日本語の節回しを聞かせてくれる彼女の歌の世界です。
しかも、葵まさひこの絶妙のグルーヴ感が効いたアレンジによって、なんとなく弘田三枝子にも歌って欲しくなるような、密度の濃さがたまりません♪♪〜♪
当然ながら、この「恋人時代」はリアルタイムでシングル盤が出ていたわけですが、サイケおやじは経済的な理由から入手が叶わず、それゆえに後々まで探索の対象にしていながら、良い出会いが無くて、時が流れ……。
ようやく手に入ったブツが掲載盤というわけですが、それにしても収録の全5曲、やっぱりグッとシビれる歌ばっかり♪♪〜♪
それはモーツァルトの「交響曲40番」をアダプトした「哀しみのシンフォニー / Caro Mozart」から鋭いメッセージーが含まれているとして話題集中だった「悲しみの兵士 / Les Hommes」と続くA面、そして確か1968年の交通事故から見事なカムバックヒットになった「あなたのとこり / Irresisitiblement」、さらにオーラスには、これぞっ! シルヴィ・バルタンの誰もが知っている極みの大ヒット「アイドルをさがせ / La Plus Belle Pour Aller Danser」がせつなくなる、本当に見事な流れのB面の中にあって、何ら自然に聴けてしまうのが、日本制作の「恋人時代」なんですから、心底和みます♪♪〜♪
今となっては何れの名曲名唱もCD等々で簡単に聴けるとは思いますが、サイケおやじが一番に愛聴していたシルヴィ・バルタンのレコードが、これっ! ということで、本日ご紹介させていただきました。
う〜ん、シルヴィお姉様のコンプリートコレクションという、非常にアブナイに道に惹き込まれそうな、嬉しくもせつない予感に満たされています。